今では必ずと言っていいほど誰もが聞いたことがある「Youtuber(ユーチューバー)」。
動画サイトYoutubeでの動画事業を活動としている方々ですね。
今では将来なりたい職業ランキング1位としても選ばれているほど超人気で、
トップ Youtuber ともなるとチャンネル登録者数がなんと900万人にも上っています。
そんな中で、皆さんは「Vtuber(ブイチューバー)」という存在をご存知でしょうか?
一言でいえば、「2Dまたは3Dのアバターを用いて活動している Youtuber」のことで、
バーチャル Youtuber、略して Vtuberと呼びます。

Youtuberに比べたら、まだ認知度が少し低い Vtuberですが、
今回はその活動について私的見解をまとめてみました。
Vtuberって人気あるの?
そもそも現在の人気はどうなのでしょうか?
登録者数の多いトップYoutuberとVtuberのチャンネル登録者数を比べてみました。(敬称略)
ヒカキン(Youtuber):960万人
はじめしゃちょー(Youtuber):930万人
キズナアイ(Vtuber):296万人

Gawr Gura(Vtuber) :295万人

登録者数で見るとまだまだトップYoutuberには届いてはいませんが、
2021年8月時点で約300万人登録という人気ぶり。
ちなみにVtuberの大御所ホロライブ所属の Gawr Gura (がうるぐら)通称サメちゃん。
驚くことに、なんと活動開始からわずか10カ月で295万人を達成しています。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いですね。
さらにVtuberの活躍はネットだけにとどまらず、大手企業とのコラボも活発に行われ、
コラボ商品として私たちの手元まで届くようになっています。
コラボの多くはインターネット、SNSでの告知が主になっていますが、
なんと2021年7月には地上波にてホロライブ×日清カレーメシのCMが放映されました。

知らずになんだこのCMは!?となった方もいるのではないでしょうか。
実際に流れたCMはこちらから(Youtubeへ飛びます)→カレーメシ・イン・ミラクル
このように個人だけではなく大手企業からも熱い視線が向けられている Vtuber。
今後もどこまで成長するのかとても楽しみですね!
本当のところ、稼げる?Vtuberのスパチャ額
Youtubeには配信者を支援できるスーパーチャット(スパチャ)という機能があります。
これは視聴者が個人の財布から、いわゆる投げ銭ができるシステムのことです。

好きな配信者へ金額的支援ができることに加え、
一般のコメントとわかりやすく区別されることで配信者の目に留まりやすくなるので、
自分の名前を呼んでもらえたり、コメントに対して反応してもらえる可能性が高くなります。
好きな芸能人やアイドルと少額でお話ができるというイメージに近いかもしれません。

スパチャ収入はどれくらい?
Vtuberの収入源は動画再生広告費やグッズ販売、企業コラボ案件といったものもありますが、
スパチャが活動を大きく支えてると言っても過言ではありません。
それでは具体的に年間いくらのスパチャをもらったのか、2020年の統計を見てみましょう。
2020年スパチャランキング(敬称略)トップ3
1位 桐生ココ(ホロライブ※2021年7月に卒業):1億5,022万2,620円

2位 潤羽るしあ(ホロライブ):1億3,090万2,285円

3位 兎田ぺこら(ホロライブ):1億26万7,461円

補足として、スパチャの100%を配信者が獲得できるわけではなく、
紹介した3名が所属しているホロライブに分配はされていると言われています。
その為、最終的にはいくらが配信者の手元に入っているかは不明ですが、
桐生ココ会長の配信で税金について話しているシーンを見る限りでは,
相当な額を稼いでいることがわかります。
無論この話はスパチャだけではなくグッズの売り上げなども加味されているとは思いますが、
収入面を見たらとても夢のある活動ですよね!
稼いだお金は何に使われている?一例を紹介
配信の中で「頂いたお金は○○に使っている!」と暴露した中からお伝えします。
①配信機材の調達

より良い配信環境を整えて視聴者さんを楽しませられるように機材を調達しているようです。
マイクを買ったり、PCを高性能なものに変えたり、
中には防音室を買うVtuberもいらっしゃるようです。
②ボイストレーニングやダンスレッスンの受講料

特にライブを行うほどのVtuberは自主的に通っているようです。
歌もダンスも最高のものを見てほしいためですね。
自分のお金と配信ができるであろう時間を消費してまで、
ファンを喜ばせたいと頑張っているのは好感が持てます!
③グッズの開発費用

予想ではありますが、一番お金がかかりそうな部分だと思います。(企業で出す場合もあり)
デザイン、生産、販売ルート等いくつもの工程が必要なグッズ販売。
無論これもひとつのファンサービスですね。
売上の一部はVtuberに行くので、そういう意味では手元に残るスパチャでしょうか。
大好きなVtuberのグッズを部屋に飾るだけで楽しくなりますよ!
④歌ってみた動画の製作費

人気の楽曲を自分で歌って投稿する「歌ってみた」動画。
普通の動画であれば、再生広告費は投降者本人にいくのですが、
実は歌ってみた動画はそうではないことを知っていますか?
基本的にオリジナル楽曲以外は本来の製作者に著作権があり、
歌ってみたを投稿する本人にはその権利がありません。

その為、歌ってみた動画がたとえ1億回再生されたとしても投稿者には1円も入らず、
全て作曲者にいくというシステムになっています。
ただし、その作曲者が「広告費は歌ってみた方に支払って頂いてかまいません」
という判断がされた場合は別とのこと。
ファンに喜んでほしい、聞いてほしいから、
赤字になっても歌ってみた動画を投稿している場合があるというのは心から尊敬します。
⑤ちょっと贅沢を・・・
配信活動をしているとどうしても疲れがたまってしまいます。
英気を養うために良いベッドを買ったり、美味しいものを食べたり・・・
ホロライブ所属の天音かなたさんは600円のいくらを買ったと喜んでいました。(かわいい)
人気のあるVtuberである程、ファンにお返しができるお金の使い方をしている印象です。
そしていくらの件もそうですが、贅沢と言っても決して過度には使わずに、
活動の方へお金を多く使っているのだと思います。
ゲームしながら雑談しているだけ?実はとても大変
実際に配信を見ると、多いのがゲーム配信。
続いて歌枠や雑談が多い印象ではないでしょうか。
ちなみにですが、Vtuberは全員がプロゲーマーや歌手というわけではありません。

その為、参考にできるようなゲームプレイング、プロ顔負けの歌を誰でも配信できているか?
と問われれば「できていない」と答えます。
そのことから、稀に批判的なコメントとして
「一般人がバーチャルの皮をかぶって普通のことをやっているだけの楽な仕事」
「仕事しないでゲームして適当にしゃべってるだけじゃん」

など見かけることがあります。
本当にそうなのでしょうか?少しだけ配信の裏側について言及していきましょう。
Vtuberの裏側、配信外での作業
自身の生活を Vtuber 活動だけに絞っている方々もいますが、
まだまだ多くの方が兼業として 活動をしています。
昼は仕事に行き夜は配信をするという流れですね。

そしてその「配信」が実はとても大変なのです。
配信ができるまでにやらなければいけないことを上げてみると
- 配信内容の選択(ゲーム、歌、雑談etc…)
 - 配信で使う動画や素材の作成、調達
 - サムネイルの作成
 - 配信中の画面構成の作成(コメント位置、立ち位置、レイアウト等)
 - 配信の台本作成(アドリブの配信者も多数。すごい。)
 - カメラ、マイク等の機材の調整
 
少なくてもこれだけの準備は必要になります。

ついでにお伝えすると、このゲームは配信していいのか?歌っていいのか?
サムネは自分で全て作るのか?ファンの方のイラストを使う場合は許可をとったのか?
等々気にかけなければいけないことはとても多いです。
また、Vtuberの中の人について、中にはプロゲーマー、声優もいらっしゃいますが、
全員がプロという訳ではないとお伝えしました。
配信の目標は三者三様ですが、大半の方は「プロの上手いプレイを見せる配信」ではなく、
「視聴者さんが楽しんでくれる配信」を目指しています。

そんな中で、より喜んでもらえる配信をしたい!と自主的にボイトレに通うなど、
裏での努力が配信の質を左右しているといっても過言ではありません。
そんなVtuberの活動をイメージとして表現するならば、
テレビの生放送を一人で作って実行しているようなものではないでしょうか。
それだけで、活動がどれだけ大変かお分かりいただけると思います。
実際、流行に乗ってどんどんVtuberが増えているのですが、
1年未満で引退する人も数多くいらっしゃいます。
一見楽なように見えても、実際は膨大な努力の結晶が配信になっているということですね。

Vtuber活動のメリットとデメリット
メリット
- 安定はしないが、人気次第で大きな収益を狙える
 - 自分の好きな時間で配信活動ができる
 - 自分の好きなことを活動にできる(ゲーム・歌など)
 - 自宅で配信活動をするのであれば交通費が不要
 - トークスキル、画像編集スキルなどが身に付く
 - 視聴者と話すことができるので一人暮らしの寂しさを軽減できる
 - コミュニケーションが苦手でも、実際に会わなくていいので気が楽
 - 好きな外見になれる、声も変えられる
 
デメリット
- 競走が激しいので本気でやる気がなければ長続きしない
 - 一定のPCスキルと知識が必須
 - 外見(Vtuberとしての見た目)を手に入れなければならない
 - カメラやマイクが必要。また騒音対策で防音室も必要とする場合がある
 - 著作権を気にかけないと訴えられる可能性がある
 - ネットでの誹謗中傷が激しい
 - 身元バレについてブログ記事にされる場合がある
 - 安定した回線のインターネット契約が必須
 
メリットとデメリットをまとめましたが、やはりゲームが好き、歌うのが好き、
話すのが好きという場合は、自分の好きなことで稼げるのは大きな魅力ではないでしょうか。

個人勢と企業勢
Vtuber活動をしている方は、個人か企業かで分かれています。
先にお伝えしたスパチャ収益ランキングでは、
紹介した3名ともホロライブ(カバー株式会社)に所属しています。

また、4位以下ではにじさんじ(ANYCOLOR)のVtuberもランクインしています。
企業のオーディションに受かることでデビューできるのですが、
ホロライブ、にじさんじといった有名なブランドの新人Vtuberということで、
中にはすぐにチャンネル登録が10万人を突破してしまうなんてことも。
個人ではなかなか難しい反面、そのブランドを背負うプレッシャーもありますし、
自分がやりたいことでもNGが出る場合もあります。

そして、最初は企業の新人Vtuberだと期待されて登録者数が伸びても、
その後の活動次第ではすぐに減るので、結局は努力と熱意が必要です。
しかし、著作権など権利上の手助けをしてくれたり、
何よりも個人ではできない大規模なイベント、
会場を貸し切ってのライブを行うなど、「企業」としての強みが魅力です。

個人の方については、自力で大規模なライブを行うのは資金的に難しいですが、
イベント出演オファーから参加することでライブを行っている方も中にはいらっしゃいます。
また企業としての看板を背負う必要がないので、
自分の好きなように活動ができるメリットは大きいです。
収益に関しても、所属企業に支払う分がないのも魅力だと思います。
ステップアップとして、最初は個人として活動を開始して、
その実績で企業Vtuberのオーディションを受ける方もいらっしゃいます。
三者三様の活動の仕方があり、だからこそ個性が光る業界なのだと思います。

まとめると
- 人気次第では大きな収益を狙えるが、想像を絶する大変さはある
 - 競争が激しいため、努力なしでは生き残れない
 - 企業Vtuberになったとしても本人次第で絶対安泰という訳ではない
 - 自分の好きなことを力にできる活動
 - 知名度もあがり企業コラボも行われてきている
 
決して楽ではないが、夢も楽しさもある。それも多くの人と共感できる。

Vtuberはとても素晴らしい活動だと思いますし、
楽しい配信を届けていることに心から尊敬します。
今後も成長を続け、日本の文化として太い柱になってほしいですね!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
余談ですが私の推しはホロライブ所属の角巻わためさんです。

ふわもこ癒し系に加え芯がしっかりしていて、
ファンもマネージャーも親もとても大切にする優しい心の持ち主です。
普段のしゃべりからは想像できない歌声のかっこよさは必聴です!
あと配信中たまに大好きなポテチを食べだすフリーダム感、
たまにでるおじさんな部分、とても良い。応援してます。
気になった方は是非Youtubeに見に行ってみてくださいね!
							
										


