こんにちは。この記事にたどり着いた方の多くは会食恐怖症に悩まれていると思います。
まず簡単に私のことを紹介させていただきますと、私自身も会食恐怖症に悩まされましたがなんとか克服できた20後半の男です。
今ではむしろ外食の方が好きになっています。お金はかかりますが、やっぱり美味しいので。
ですが、ここまで来るのにものすごく苦しみました。今までの人生で一番苦しかったですね。
今回は、そんな私が苦しむことになった原因を失敗談としてお伝えしようと思います。
※注意点として、これはあくまでも私個人の失敗談であり、このように考えればこうなるという医学的見解ではございません。私は医師ではありません。誤解されないようお願いします※
注意点に納得いただける方のみこの先をご覧ください。
私の会食恐怖症克服失敗談
失敗談①会食練習を一人で行っていた
まず、私のトリガーは”誰かと一緒に”、”慣れていない場所(外食など)”で”食べる”という点でした。誰かというのは周囲の見知らぬお客さんではなく、友人とか家族とかです。
なのでお腹が減って、ふらっと一人でラーメン食べよーということは最初できていたんですね。一人なので。誰かと一緒ではないので。
多くの方が一人で頑張って会食練習をされていると思います。
それを知っている上で、努力されているのを理解した上で心苦しいのですが・・・
あくまでも私の場合はこうだったという紹介をさせてください。ありのままで、何も隠さずにいかせてください。
私の場合は、ほとんど意味がありませんでした。
「一人では食べれる」という成功は、「誰かと食べれる」ということへ繋げることができなかったんです。
中には「一人で食べれたから、誰かとでも大丈夫なんだ!」という方もいらっしゃるかと思います。しかし、私はそう思っても、「でも結局状況が違うじゃん…」という思考になってしまったので。

そして、本気で克服しようと思ったとき、いざ一人で外食練習をしようとしても、”誰かと”という部分を考えるだけで具合が悪くなり、駐車場にたどり着くことで精いっぱい、店に入ることすらできずに帰るということを繰り返していました。
人間の嫌な所。10の成功より1の失敗の方が心に長く残る。
失敗の連続によりぐったり。ついには条件反射で、外食を考えただけで失敗の苦しみがフラッシュバックし吐き気がすごかったですね。
考えてなければ一人でも食べれる。考えると一人でも食べれない。
不思議なことに、実際に何度か経験した感覚。会食恐怖症克服してやるぞ!と思って外食に行くと駄目なのに、もう会食恐怖症と一生付き合っていこうーと諦めて行くと食べれる。
水の流れみたいなものですね。流れに対して立ち向かえば、当然水しぶきがぶつかってきます。しかし、流されてさえいれば抵抗もない。
この失敗で学んだのは、考えているから食べれない。考えていなければ食べれる。ということ。
食べれるかな…と考えるから緊張して食べれなくなる。だから考えなければいい。
まあ、そう答えに行き着いてもそれがなかなかできないからこの症状は辛いんですけどね。
失敗談②食べることを好きになればいい!と思った結果、地獄を味わう
この思考だけはマネしてほしくないです。本当に死を覚悟したので。
個人により食欲というものは違います。なので、考えを変えただけで食欲が増進されるということはまずないと私は思います。
それを踏まえたうえで失敗談にいきますね。
まず、なぜ食べれるかな…という考えに至るのだろうと思いました。
そして、普通の人はなぜ食べれるのだろうと考えました。普通に食べれる。そしてフードファイターという人もいる。なぜか。
どうすれば食べれるか。
以上全てを考え、たどり着いた答え(地獄の始まり)
食べることが好きになればいいんだ!
よくグルメマンガとかであるじゃないですか。料理が運ばれてきてよだれが止まらないとか。それといくらでも食べれる食いしん坊キャラ。それになればいいじゃん!と思ったわけです。
食欲が増せば食べ物を見るだけでお腹が減るはず。いざ、実践あるのみ!
ひたすらグルメ番組やマンガを読んで、その度に過剰に美味しそう!食べたい!と思う訓練をしました。
そして、どうなったか。
結果、何も食べれなくなりました。
なんでだよ(笑)と笑って頂いても大丈夫ですよ?ですがこれが事実なんです…
最初は「食べることが好きになればいい!」と思っていました。そうすれば会食恐怖症は治ると。
それが、「会食恐怖症を治すには食べることが好きにならなければならない」という思考に変化してしまったんですね。
誰かと一緒に食べなくては…と考えてしまうと外食がダメになる私。
それが、食べることが好きにならなくては…となると、さてどうなるでしょうか。
答えは、誰かとでも、一人でも”食べなければいけない”という縛りで逆に何も食べれなくなる、です。
拒食症といえばわかりやすいですかね。食べようと考えると吐き気がして、おかゆですら見ると嗚咽が始まってました。食べ物の匂いがしても吐き気、マンガやテレビで食べ物が映っても吐き気。お腹が減っても食べれない。
本当にそんな状況でした。だからこそ死を覚悟したんでしょう。生物は皆栄養を摂らないと生きていけないですからね。
ということで、これが私の失敗談です。もうこんな苦しみはしたくないですね…

最後に伝えたいこと
先ほどの続きですが、そもそも食欲って人によって違うので、肉を見て食欲が増す人もいれば嫌いで見たくもないという人もいますよね。だから、無理に好きにならなきゃ!と思うことが間違いだったんですね。
克服した今では普通に言えます。食欲が湧く食べ物と湧かない食べ物があります。私はあっさりしたものが好きなので、うどんとか大好きです。食べたいと思います。逆に油に弱いのでとんかつとかは限界までお腹が空かないと食べる気になれないです。それでいいんじゃないですかね。
会食恐怖症だと、食べれるかな…とか食べれなかったらどうしよう…と必ず考えていると思います。私もそうでした。
そこでもしそう考えていたら、一つ問いたいことがあります。
食べれないことの何が悪いのでしょうか?
食べれないことは悪いことだと思っていませんか?悪くないですよ。
私も思っていましたが、普通の人は食べれるのに。と思っていませんか?普通の人でも同じ立場なら食べれないですよ。
何も悪いことなんてないんですよね。
だって、普通の人でも体調が悪ければ食べれないですよ。満腹だったら食べれないですよ。嫌いなものとか苦手な食べ物は食べたくないですよ。
もし、お店の方に申し訳ないと思っているなら、それもお門違いなのでは。例えば、注文したけどやはり具合が悪くて食べれなかった。残してしまった。どうしよう。悪いと思いますか?
前提として、個人の胃の大きさは人それぞれ。食べれる量には限界があります。それが体調によって前後しているだけです。なので、量が多ければ誰でも残ります。それは悪いことでしょうか。
そして、飲食店側から見れば、料理を残しても料金は払いますよね。つまり店の利益にはちゃんと貢献しています。
悪いことというのは、食べても難癖をつけて料金を払わないとか、床に捨てるとかすることです。
あとは食べれるのにわざと残すこと。食べれなくて残すのは悪くないです。しょうがないことです。
たまになんで残すの?と言ってくる人もいるでしょうが、そういう人には後日回転ずしを100皿くらい食べさせてあげてください。テーブル一杯にして。そして、逆に言ってあげてください。なんで寿司食べれるのに残すの?と。食べれないから残すんでしょ?同じことだよねと。
その位強気でいいんです。あなたはすごく頑張っているので、そろそろ肩の力を抜いてみてもいいと思います。頑張ることはいいことですが、たまには休むことも大事ですよ。
休まないで頑張ってばかりいると、どこかで痛い目を見ることが多いです。私の拒食症が良い例ですね。難しいなと思ったらちょっと離れてみる。別の方法を試してみる。そうしていればあんなことにはならなかったのかな、なんて思っています。
それでは今回はここまで。
少しでも会食恐怖症克服に近づきますように。